月光に浮かぶ海上の神域 ― 鳥居の祈り
満月の光だけが世界を照らす夜。
静かな海の中央に、ただ一つだけ立つ朱色の鳥居は、
まるで現世と神域を分ける境界のように佇んでいる。
銀色の月光は海面に細い道をつくり、
その先は鳥居へとまっすぐ続いていく。
波は穏やかでありながら、時折きらめきながら呼吸するように揺れ、
夜霧がその輪郭を柔らかく包み込む。
そこには人の気配はなく、音もない。
あるのは、月と海と鳥居だけが織りなす、永遠のような静寂。
それは「祈り」という言葉の原風景のような光景だった。
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