最近、欲しいものが多すぎる。
多すぎて、もはや「あれ」では済まない。
あれも、これも、そしてそれも。
私の視界は常にショッピングモードだ。
ネットを開けば誘惑。
街を歩けば誘惑。
コンビニに入っただけでなぜか限定商品に目がいく。
限定と言われると急に世界が終わる気がするのはなぜだろう。
財布の中身は静かだ。
けれど、きっと内側では震えている。
「またか」と言いながら震えている。
欲しい理由はいつも立派だ。
これは必要。
これは将来のため。
これは自分への投資。
言葉だけ聞けば、私はとても前向きな人間である。
だが冷静に考えると、前向きなのは欲望だけだ。
理性は後ろ向きに歩いている。
買い物かごに入れては出し、入れては出し。
その動きだけで今日の運動は十分かもしれない。
決済ボタンの前で深呼吸をする私は、もはやアスリートだ。
「本当にいる?」
「今じゃなくてもよくない?」
頭の中で質問攻めにされる。
でも心は小さな声でつぶやく。
「欲しいんだよね、単純に」
結局、今日は我慢した。
勝ったのか負けたのかはわからない。
ただ、財布の震えは少しおさまった気がする。
それでも明日になれば、また新しい何かが現れる。
欲しいものは減らないのに、時間だけが減っていく。
なんだか不思議だ。
欲しいものが多すぎて財布が震える。
でもたぶん、一番欲しいのは「満足」という気持ちなのかもしれない。
それはどこにも売っていないから、今日も私は画面を閉じる。
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