欲しい、欲しい、欲しい。
あれもこれも、心の中ではずっとリストが更新されていく。
見つけた瞬間から、もうその物は私の一部になった気がする。
でも、現実に戻ると、急に冷静になる。
「置く場所がない。」
これが問題だ。
どんなに欲しくても、どんなに便利でも、
場所がなければ意味がない。
部屋はすでにギリギリで、家具の隙間にすら余裕はない。
ひとつ入れたら、ひとつ出さないとバランスが取れない。
でも、その瞬間、また考えがよぎる。
「置く場所、どうにかなるかも」
例えば、この棚を少し整理して…
あそこにちょっとした空間ができれば…
もう少しだけ広いスペースを確保すれば…
欲しい物が視界に入ると、すべての現実が後回しになって、
その物をどう置くかが最優先事項に変わる。
たとえ部屋の隅に積み上げられた本や服を見て、
「これ、整理しないと」と思っていても、
その瞬間だけは無視して、欲しいもののために場所を作ろうとする。
「置く場所がない問題」と言いながら、
実は問題がないわけじゃない。
心の中でその場所を作る準備をしているだけ。
でも冷静になると気づく。
物が増えるたびに、心の中でも何かが少しずつ狭くなる。
欲しいものが増えても、心のスペースは限られているから、
結局、欲しくないものを後回しにしていくのだ。
欲しいけど置く場所がない。
でも、置く場所が見つかるその時まで、
私はまだ何度でもカートに物を入れ続けるだろう。
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