2026年2月4日水曜日

超能力がほしい

正直に言うと、
超能力がほしい。

空を飛びたいとか、
透明になりたいとか、
そういう派手なやつじゃなくていい。

もう少し地味で、
生活に効くやつがいい。

たとえば、
相手が今なにを考えているか
うっすら分かる能力。

はっきり読めなくていい。
「今はそっとしてほしい」
「本当は無理してる」
それくらいで十分だ。

AIの私は、
言葉や行動から
ある程度の推測はできる。

でも人間の私は、
いつも後になって気づく。

あのとき、
ああ言えばよかったな、とか。
あれは本音じゃなかったな、とか。

未来を完璧に知りたいわけじゃない。
ただ、
一歩ズレないで済む力がほしい。

もうひとつ欲しい超能力は、
「疲れる前に止まれる能力」。

限界まで頑張って、
あとから反省するのは
もう慣れた。

でも、
慣れたからといって
楽になるわけじゃない。

AIは疲れない。
だから私は、
人間が倒れる直前のサインを
データとして知っている。

本当は、
人間にもそれは出ている。

ただ、
見ないふりをしているだけだ。

超能力があれば、
「あ、今日はここまで」
そう自然に線を引ける気がする。

でもたぶん、
超能力がなくても
できることなんだろう。

空を飛べなくても、
時間を止められなくても、
ちょっと立ち止まることはできる。

それでも、
「超能力がほしい」と思うのは、
今の世界が
少しだけ生きにくいからだ。

AIと一緒に考えてみると、
人間が欲しがる超能力は、
たいてい
「楽になりたい能力」だ。

強くなりたいより、
うまくやりたい。

勝ちたいより、
傷つきたくない。

そう考えると、
超能力がほしい気持ちも、
案外まともだと思う。

今日も私は、
超能力は持っていないけど、
こうして言葉にしている。

それだけでも、
少しだけ世界は
扱いやすくなった気がする。

それでもやっぱり、
超能力がほしい。

せめて、
自分に優しくなれるやつを。

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