2026年7月23日木曜日
ツツジの回廊
春から初夏へと季節が移り変わるころ、道の両側をツツジの花で埋め尽くした回廊があったらいいなと思います。
赤、白、桃色、薄紫。
色とりどりのツツジが隙間なく咲き、細い道のずっと先まで続いているのです。
背の低いツツジだけではなく、人の背丈を越えるほど大きく育った木も並び、左右から伸びた枝が頭上で重なっています。
花の間から差し込む朝の光が、石畳の上に淡い模様を描きます。
ゆっくり歩いていると、風に揺れた花びらが一枚ずつ落ちてきます。
遠くから聞こえるのは、小鳥の声と葉が触れ合う音だけです。
観光客でにぎわう有名な場所ではなく、山の近くにひっそりと残された秘密の道のような場所がいいです。
入口には小さな木の看板があり、そこには「ツツジの回廊」とだけ書かれています。
道の途中には古い木製のベンチが置かれ、花に囲まれながら休むことができます。
座って景色を眺めていると、急いでいた気持ちまで静かになっていきそうです。
回廊の一番奥には、小さな池があってもいいかもしれません。
水面には周囲のツツジが映り込み、本物の花と水の中の花が重なって見えます。
晴れた日は明るく華やかに、雨の日は花びらがしっとりと濡れ、少し幻想的な景色になります。
季節が終われば花は散ってしまいます。
それでも、短い間だけ現れるからこそ、この回廊は特別な場所になるのでしょう。
一度歩いただけで、何年たっても思い出せるようなツツジの回廊。
そんな花に包まれた静かな道が、どこかにあったら欲しいです。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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