山道を歩いていると、ふと空が近くなる場所があります。
木々の間を抜けた先に、切り立つ崖があり、その上に小さな神社がぽつんと建っている。
今回の「あれが欲しい」は、物ではありません。
欲しいのは、そんな場所にしかない静けさです。
崖の上にある神社と聞くだけで、少し怖くて、少し美しい感じがします。
簡単には行けない場所にあるからこそ、そこには特別な空気があります。
細い石段。
古びた鳥居。
風に揺れる木々。
下を見れば深い谷が広がり、上を見れば空がいつもより近く見える。
そんな場所に立つと、自然と声が小さくなりそうです。
普段の生活では、便利なものや新しいものばかりを欲しくなります。
けれど、本当に心に残るものは、手に入れるものではなく、そこへ行って感じるものなのかもしれません。
崖の上の神社には、にぎやかさはありません。
派手な看板も、大きな音も、急がせるものもない。
ただ、風の音と、木の葉の音と、遠くの空だけがあります。
そこに立っているだけで、少しだけ自分の悩みが小さく見える気がします。
崖の下に広がる景色を見ていると、今まで気にしていたことも、少し遠くに感じる。
神社という場所は、不思議です。
大きな願いをする場所でもあり、自分の心を静かに整える場所でもあります。
切り立つ崖の上にある神社なら、その力はもっと強く感じられるかもしれません。
ここまで来た。
ここに立っている。
それだけで、何かひとつ越えたような気持ちになる。
「あれが欲しい」と思うものは、形のある物ばかりではありません。
たまには、こんな場所にある静けさが欲しくなります。
スマホの画面から少し離れて、風の音だけを聞く時間。
誰かと比べることもなく、急ぐこともなく、ただ遠くの景色を眺める時間。
切り立つ崖の上にある神社は、少し怖くて、少し神秘的で、そしてとても静かな場所です。
実際にそこへ行けなくても、想像するだけで心が少し落ち着きます。
いつか本当に、そんな神社の前に立ってみたい。
そして何かをお願いする前に、まずは静かに深呼吸してみたいです。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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